流通ジャーナル on the web
  • ホーム
  • news
  • 会社概要
  • 刊行物
  • 購読のご案内
2016/06/06

15年度決算 スーパーは7割が2ケタ営業増益

15年度のチェーンストア各社の業績をみると、業態別では前年度に続きSMの好調さが際立った。GMSは総じて堅調に推移したものの、衣料・住関連のダウントレンドが響き、SMやコンビニに比べると売上の伸長率は限定的だった。SMは、ほとんどのチェーンが既存店ベースで前年をクリアした。売上増によって経費率の改善が進み、営業段階で2ケタを超える増益となったチェーンが7割を占めている。コンビニは、出店数の規模や既存店の成長力に関して、上位3社とそれ以下との明暗が分かれた。上位集約が一段と進み、ファミリーマートやローソンは、相次いで下位チェーンとの経営統合や資本・業務提携を具体化している。



 

衣料品と住関連が足かせとなったGMSとは対照的に、食のウェイトが高いSMの既存店は全国的に伸長した。伸長率も高く、32社のうち6社は4%を超えている。

 

既存店は客単価のアップが寄与した。生鮮の相場高や加工食品の値上げで1品単価の上昇トレンドが続いた。総じて1品単価が買上点数や客数の微減を補うという構図のなか、好調なチェーンは客数も大きく伸ばしている。全体が好調な中でも、同じエリア内においても企業間に差が見られた。

 

SMチェーンの2ケタ増収は4社だった。ヤオコー、ベルク、ハローズは、既存店の伸長が寄与した。マックスバリュ北海道は、ダイエー、いちまるの承継店舗が加わった。また、リテールパートナーズは15年7月、丸久とマルミヤストアの経営統合で誕生した持ち株会社で、旧丸久との比較で大幅に伸長した。

 

マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東が経営統合したユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)は、営業収益6637億となり、売上ではSMトップになった。表ではマルエツ、カスミの事業会社ごとに掲載している。

 

また、営業段階では23社が2ケタ以上の増益となり、数倍に伸ばすチェーンも複数、見られた。営業利益が100億円を超えたチェーンは、USMHを含む上位6社と、SM以外の業態を含むサンエーの合計7社だった。これらチェーンの営業利益率は、USMHが2.1%、ライフコーポレーションが2.0%、アークスが2.9%、ヨークベニマル(ライフフーズを含む)が4.3%、バローが3.4%、ヤオコーが4.3%、サンエーが8.1%となっている。なお、バローはSM事業単独では営業利益98億円で、営業利益率は3.0%となる。

 

2ケタの減益となったのはマックスバリュだけで、前述の店舗継承に伴う費用が発生したことが要因となっている。

日刊流通ジャーナル2016年5月27日号より抜粋

ご購読のお申込はこちら

過去記事の検索
tagPlaceholderカテゴリ: リテーラー

過去記事の検索

プライバシーポリシー | Cookie ポリシー
ログイン ログアウト | 編集
  • ホーム
  • news
  • 会社概要
  • 刊行物
    • 日刊流通ジャーナル
    • 日刊ドラッグストア
    • 週刊流通ジャーナル
  • 購読のご案内
閉じる